腹部超音波検査では、肝臓、胆管・胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓など臓器を対象として検査を行っています。(膀胱、前立腺、婦人科疾患に関しては、条件の良い場合は観察ができますが、正確な診断は泌尿器科や婦人科専門医との連携をとる必要になることがあります。) 脂肪肝、慢性肝疾患、肝細胞がん等の肝腫瘍、胆嚢結石、総胆管結石、胆嚢腫瘍、胆管がん、膵がん等の膵腫瘍、脾腫、脾腫瘍、腎結石、腎腫瘍、水腎症、副腎腫瘍、腹水などの診断に有用です。
腹部超音波検査は、消化管ガスの存在等の検査条件により正確な診断ができない(特に膵臓)場合もありますので、必要に応じてCT・MRIなどの検査をしたほうがよいと判断される場合には、精密検査が可能な病院との連携をとり紹介させていただきます。
検査方法
- 検査時間は、20分程度になります。(観察状況により所要時間は前後します)
- ズボン、スカートは、下着と一緒に腰骨の位置まで下げます。
上半身は、胸の下まで捲り上げ、腹部が観察できるように準備していただきます。 - 腹部にゼリーを塗り、プローブをあてながら肝臓・胆のう・すい臓・腎臓・脾臓・膀胱・前立腺などを観察していきます。
- 検査中、観察しやすくするためプローブを押し当てたり、体の向きを変えさせていただきます。
検査前の準備
午前中の検査の方 | 朝食は食べられません。 水やお茶の制限はありません。 |
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午後の検査の方 | 朝食は朝8時までにとってください。 (朝食は卵、牛乳、油を使用したものは避けてください) 昼食は食べられません。水やお茶の制限はありません。 |
薬 | 心臓病・高血圧・その他の欠かせないお薬は、いつものように内服してください。 糖尿病の薬は飲まないでください。 |
その他 | 下腹部臓器も検査しますので、可能であれば検査前は排尿はしないでください。 女性の方はワンピースの着用は避けてください(上下分かれた服装が便利です)。 |